東京都交響楽団の木管セクションの顔として、そしてソリストとして縦横無尽な活躍を見せる日本を代表するオーボエ奏者、
広田智之の最新アルバム
『R.シュトラウス:オーボエ協奏曲、4つの最後の歌 他』(OVCC-00078 税込3,000円)が10月27日にリリースされます。
今回はオーボエ奏者にとってもっとも重要なレパートリーのひとつである
R.シュトラウスのオーボエ協奏曲を収録。広田にとって2度目の収録になりますが、年齢を重ね、音楽的経験を積み、奏者として最高の時を迎えている現在の広田の音楽的きらめきとバランスのとれた確実な技術により、過去の歴史的名手たちをも凌ぐ、同曲の最高峰の演奏となりました。ライヴ感あふれる演奏ですが、それをサポートする東京都交響楽団のアンサンブルも見事で、彩りを加えています。
また、カップリングも注目で歌曲として人気の高い「4つの最後の歌」をオーボエとピアノで収録。これがオーボエによる世界初の録音となります。ソプラノの美しいニュアンスや繊細な響きを、オーボエよってより表現深く奏でてゆきます。もともと管楽器の曲であるかのような、美しい調べを堪能することができるでしょう。伴奏もウィーンで研鑽を積んだ三輪郁が、美しい和声とメロディを紡いでゆきます。R.シュトラウスの晩年の重要な楽曲2曲を中心に、美しいオーボエ・アルバムが誕生しました。
また、広田のコンサートが11月16日(火)に東京・Hakuju Hallで行なわれます(開演は15時と19時30分の2回)。“オーボエの日−甘く艶やかな音色に身をゆだねて”と題された当公演は、Hakuju Hallの人気シリーズであるリクライニング・コンサート。背もたれを倒したリクライニング・シートで、音楽をリラックスして、ときには眠りながら聴くことのできるコンサートです。
広田はHakuju Hallのオープニング間もない2004年1月のリクライニング・コンサートに初登場し、バッハ×ピアソラの力強い演奏で大好評を博しました。満を持して2度目の登場となる今回は、モーツァルトやR.シュトラウスのプログラム。
ニュー・アルバムにも収録されている「4つの最後の歌」を、アルバムと同じピアニストの三輪郁のとともに演奏します。
ますます深さを増した艶やかなオーボエ、CDとコンサート両方で、ぜひお楽しみください。