昨年リリースの目下最新ソロ・アルバム
『ニューフェイス』(写真)が好評の
トータス松本が8月31日(土)、地元である兵庫・播磨中央公園にてワンマン野外ライヴ・イベント〈歌う!! トータス松本風速MAX〉を開催。チケットはソールドアウトとなり、約1万人のファンが会場に集まりました。
こちらのイベントは、
ウルフルズが活動休止を発表、トータス松本のソロ・プロジェクトが始動した2010年から開催されているもので、今年で4回目。夏に大きな催しをしたいと考えた時に“生まれ育った故郷”を思い出したことから、“故郷を元気にしたい”“地元の人々が更なる一歩を踏み出すきっかけになれば……”との考え毎年行っているとのこと。今年も地元の店が多数出店し、中でも地元の名産である黒田庄和牛を使用した“トータス丼”は完売となる人気ぶりと見せました。
2010年開催の第1回目〈歌う!! トータス松本伝説〉、翌年の〈歌う!! トータス松本烈伝〉、そして昨年の〈歌う!! トータス松本烈風〉と、タイトルを1文字受け継ぎ“伝説”“列伝”“列風”と続けてきましたが、4回目となる今回のタイトルは〈歌う!! トータス松本風速MAX〉。“風”を使った言葉が“風速”しか浮かばなかったものの、語呂が悪いことから熟考の末、スタッフのアイディアを採用し“風速MAX”に。
台風上陸の予報でイベントの開催自体が心配されたものの無事開場。ところが開場した途端に大雨が。レインコートに身を包み、トータス松本の登場を待つ1万人のファン。しかしステージにトータス松本が現れるとなんと天候が好転。雨が止んでからのライヴ・スタートとなりました。
地元の播州織で作ったというシャツにタキシード風のジャケットを着用した姿で登場したトータス松本。今年のオープニングも、毎年恒例となっているトータス松本の母校・黒田庄中学校の校歌からスタート。黒田庄中学校吹奏楽部の演奏をバックに熱唱しました。
続く「明星」で会場を盛り上げると、曇り空に晴れ間が。ウルフルズのナンバー「借金大王」「サムライソウル」連発し、MCでは「台風の影響を本当に心配していた」とコメント。「“風速MAX”というタイトルが悪かったんじゃないか?“晴天MAX”にした方が良かったんじゃないか?と母親からメールが来た(笑)」と明かしました。
ライヴの中盤では、メインステージから中央のステージへと移動。弾き語りコーナーでファンを沸かせました。ソロ第1弾シングル「涙をとどけて」ではファンが息を飲んで聴き入る姿も。弾き語りコーナーは「ええねん」で締めくくり、再びメインステージへと移動し、「ブランコ」を熱唱。
陽が落ちかかり、ステージの照明と1万本のサイリウムの光が生み出す幻想的な空間となった会場。日中から日暮れまで、空の風景と共に移り変わる会場の雰囲気を楽しめるのもこのイベントの醍醐味のひとつ。
今回、昭和の名曲をカヴァーする企画も用意してきたトータス松本は、「いつでも夢を」「勝手にしやがれ」を披露、学ランを着用して汗だくになりながら歌う一幕も。
完全に陽が落ちると、さらに際立つサイリウムの光。カヴァー・コーナーから本編へと戻り、「クリア!」「笑ってみ」を熱唱。「生まれ変わっても」「笑えれば」でエンディングを迎えました。
鳴り止まない“トータス”コールに応え、浴衣姿で再び登場したトータス松本。「YOUNG MAN」のカヴァーで会場を温めると、ここでサプライズ・ゲストが登場。「ミスタースマイル!! ウルフルケイスケ!!」という呼び込みに、活動休止中のウルフルズからギタリスト“ウルフルケイスケ”がトータス松本とお揃いの浴衣で登場。この浴衣は今回のためにオーダーメイドで作ったものとのこと。ウルフルズの活動休止以来、実に4年ぶりとなる2ショットに、会場からは割れんばかりの大歓声が。
「ケーヤンのこのギターと言えば、この曲しかないやろ!!!!!」とウルフルズのヒット曲「ガッツだぜ!!」を披露し、2人は袖へ。それでも鳴り止まなぬアンコールの中、ダブル・アンコールで再びトータス松本がステージに登場。「ストレイト」「ミュージック」を歌い上げ、ライヴは大団円。最後には花火が打ち上げられ、夏の終わりに相応しい演出で幕を降ろしました。