バリエーション豊かなメロディと哀しいほどに美しい歌声で、私たちに数々の名曲を提供してくれたシンガー･ソング･ライターのエリオット・スミスが急逝しました。自殺と見られています。享年34歳でした。

　エリオットは1969年、ネブラスカ州オマハ生まれで、90年代初頭に友人達とバンドを結成し、フロントマンとして活躍。インディーズからソロ名義も含めて数枚のアルバムを発表し、音楽ファンの間では既に知られる存在となっていました。

　1998年に公開されたガス・ヴァン・サント監督の映画「グッド･ウィル・ハンティング〜旅立ち」のために書き下ろした"Miss Misery"がアカデミー賞にノミネートされたことで一気にブレイクした彼は、その後メジャーデビューして『XO』や『Figure8』（写真）といった傑作アルバムを発表、ファンからの熱狂的な支持を獲得していました。

　年末には新作が発表されるとも伝えられていただけに、非常に残念でなりません。ご冥福を心からお祈り致します。