「ほんの数秒聴いただけで、ずば抜けた才能を持っているということが即座に判った」――これは、ヴァイオリンの女王
アンネ = ゾフィー・ムター(Anne-Sophie Mutter)が
マキシミリアン・ホルヌング(Maximilian Hornung)について語った言葉です。そのホルヌングがR.シュトラウス生誕150周年記念として、
『R.シュトラウス: 「ドン・キホーテ」&チェロ・ソナタ』(SICC-30174 2,600円 + 税)を8月27日(水)にリリースします。
1986年ドイツ・アウクスブルクに生まれ、8歳からチェロを始めたのち、21歳にして難関として知られるドイツ音楽コンクールで優勝したホルヌング。同世代のチェリストのなかでも、もっとも将来を嘱望されているといっても差し支えないでしょう。「ドン・キホーテ」は、ホルヌングが
バイエルン放送交響楽団にチェロの首席奏者として在籍していた時期のライヴ録音です。巨匠
ベルナルト・ハイティンク(Bernard Haitink)の振るタクトのもと、同団と共演し、迸る才能を全開にした「ドン・キホーテ」を聴かせてくれます。また、カップリングとして収録されているのは、R.シュトラウスが18〜19歳のころの作品のなかで唯一のチェロ・ソナタ。こちらでもホルヌングは、後期ロマン派らしい華麗なパッセージを見事に弾ききっています。