キンクスの復活が噂される中、レイ・デイヴィス(Ray Davies)の実に10年ぶりとなるソロ・アルバム『
Americana』が4月21日(金)に発売されます。ソニー・ミュージック・エンタテインメント傘下のレガシー・レコーディングスから発売されるこのアルバムは新曲15曲で構成されており、バック・バンドにアメリカのオルタナティヴ・カントリー・バンド、ジェイホークスを起用。キンクスが1973年にロンドンに作ったコンク・スタジオで制作されています。CD、LP、配信の3フォーマットで発売され、日本盤の発売は未定。アルバムからは、ポップなメロディとフォーキーなサウンドの「Poetry」が公開されています。
レイ・デイヴィスは英国のミュージシャンであるもののアメリカとの関係が深く、キャリア初期からキンクスでツアーを行ない、ニューヨークやニューオーリンズを拠点としていたことも。2013年にはアルバムと同名の回想録を発表しており、同書をきっかけにアルバムの制作が始まりました。アルバム収録曲はすべてデイヴィス本人が作詞・作曲・編曲を担当。プロデュースはレイとガイ・マッシー、ジョン・ジャクソンが共同で行なっています。
『AMERICANA』の収録曲は、アメリカ音楽の豊かな歴史にどっぷりと浸かっており、“レイ・デイヴィスが体験したアメリカ”という唯一無二のレンズを通してアメリカ音楽を再解釈。開放感に満ちた「The Great Highway」からジェイホークスのカレン・グロットバーグとの繊細なデュエット「Message From The Road」に至るまで、曲調はさまざまな方向に移り変わる一方、「Poetry」ではソングライターとして精緻な描写を深い洞察にまで高められることを改めて感じさせてくれます。また、このアルバムでは、回想録『AMERICANA』の一部がナレーションで語られます。