シンガー・ソングライターの牛来美佳(ごらいみか)が、東日本大震災から11年目を迎える3月11日(金)に「いつかまた浪江の空を」を配信リリースしています。
牛来は、震災により故郷を離れ、避難生活を続けるシンガー・ソングライター。2015年に故郷である福島・浪江町への想いを綴り「いつかまた浪江の空を」を音楽家・山本加津彦と共に制作しYouTube上にて発表。コーラスは浪江出身の小学生21人とともに福島・二本松市の仮校舎にて2015年に収録されたものです。
故郷を失くした喪失感、大切な人や思い出を奪われた絶望感は、経験者のみが知る苦しみで、いまだに多くの方々が精神失調等の悩みを抱えながら避難先などで暮らしていると言われています。
「いつかまた浪江の空を」は、牛来自身が被災者の一人として、“いつかきっと皆んなで故郷を取り戻せるように”という苦しみの中にも前向きな願い、祈りが込められた楽曲。2016年のいわき市ハルモニアオルケストラ&湯本高校合唱部の定期公演や、2017年の岡山私立西大寺中学・高校吹奏楽部定期公演で演奏・歌唱されるなど、全国的に広がりつつあります。
また、
ももいろクローバーZの
佐々木彩夏が総合プロデュースを手掛ける福島・浪江町とのコラボ活動をメインに据えたアイドル・ユニット“
浪江女子発組合”の1stアルバム『
花咲む』でもカヴァーされており、震災を風化させないという意味でも今後、より注目を集める楽曲といえます。
[コメント]震災から11年、楽曲の発表から7年、時を経てこの機会に巡り会えたこと、とても感深く今まで支えて頂いた皆さんには感謝しかありません。全国で離ればなれになっている方達に寄り添り、またいつか一緒に笑顔で逢える日が来ることを願っています。――牛来美佳