古くはウルトラマンシリーズの監督として、そして大ヒットした『帝都物語』の監督として知られる日本が誇る異形の巨匠、実相寺昭雄（写真は『「ウルトラマン」コンプリート・ソング・コレクション・シリーズ5』）。『帝都物語』にも、その変態性がソフトに生かされてはいましたが、御存知の通り、この人の性に関する世界は凄まじいものがありまして、こと70年代のATGにおける作品の湿ったエロティシズムはいかなる日本映画も到達不可能な超オリジナルな芸術世界。　今回、12月21日に発売されるDVD“実相寺昭雄コレクション”では、そんな初期の70年代作品がドドッとリリースされます！　これは凄い！　秋の夜長に愛と倒錯の世界はいかがでしょう？　お見せできないのが残念ですが、どれもジャケットが超クール！！

『無常』(GNBD-1001) (R-18)
『曼荼羅』(GNBD-1002) (R-18)
『哥』(GNBD-1003) (R-18)
『あさき夢みし』(GNBD-1004)
『悪徳の栄え』(GNBD-1006)
『青い沼の女＋中・短編集』(GNBD-1008)
『歌麿・夢と知りせば』(GNBD-7005) (R-18)
『波の盆』(GNBD-7007)
※各\5,680(税込)

　1970年、ロカルノ映画祭グランプリに輝いた長編映画第1作の『無常』やスタイリッシュな映像感覚が冴えまくる『曼荼羅』など、そのどれもが傑作、そしてディープ！　観れば観るほど倒錯の泥沼にひきずりこまれる危険な映画でございます。人間を見つめる独特の眼差しと、特有の官能世界の魅力は活字にできませぬ。覚悟してご覧あれ！

　全タイトル新たにテレシネしたニューマスター仕様、オリジナル予告編収録です。またこれらを収録したボックス・セット『実相寺昭雄コレクション』(PIBD-1199 \35,700(税込))は先に発売済みですので、財力のある方はどうぞ。