歌手で俳優の
南野陽子(58)が、7月27日(日)に東京・渋谷のNHKホールにて40周年記念コンサート・ツアー〈YOKO MINAMINO 40th Anniversary 〜ALL singles〜 “楽園のDoor”〉の開幕公演を開催。シングル全曲を含む24曲を熱唱し、ファンへの感謝を語りました。
2025年6月にデビュー40周年を迎えた南野は、この日のコンサートを皮切りに、7月31日(木)福岡国際会議場、8月9日(土)〜8月10日(日)NHK大阪ホール、8月16日(土)名古屋・Niterra日本特殊陶業市民会館、8月23日(土)仙台・電力ホー、8月26日(火)東京・LINE CUBE SHIBUYA、9月21日(土)東京・J:COMホール八王子の全国5都市でコンサート・ツアーを開催します。
ファンの前に姿を現した南野は「(心臓の)バクバクがぜんぜん止まらなくて。どうしよう。心臓が飛び出しそうなくらいに緊張していますが、始まっちゃいました」と40周年記念コンサート・ツアーが幕を開けた心境を言葉に。「ここに来てくださった方全員が本当に大切な人です。まさかね、ここでこんなコンサートができるなんて本当に思っていなかったので、奇跡だなと感じるくらいです。本当にみなさんに感謝しています」と挨拶。
衣装や演出でもこだわりが散りばめられていました。華族の家で花嫁修業をすることになった主人公のお転婆娘を演じた映画『
はいからさんが通る』(1987)では大正ロマン風に袴を履くスタイルが話題となりましたが、南野が袴姿で登場すると詰めかけたファンから大歓声が沸き上がりました。
また、コンサートのタイトルにもある「
楽園のDoor」は、主演を務めた映画『
スケバン刑事』(1987)の主題歌で初のオリコンチャート第1位を獲得した楽曲。パープルのドレスにピンクのリボンというスタイルは当時の衣装を再現したもので、「『あのときこうだったな』と思い出したりして、歌いながら鼻がツンとなったりしちゃうんです」と本人にとってもひときわ感慨深い演出となったことを明かしました。
「楽園のDoor」から8作品連続でオリコン1位を獲得することとなった名曲「
秋からも、そばにいて」では、ブラウンのトップスにロングスカートの衣装を披露。この衣装は
黒柳徹子らが司会を務めた生放送の歌番組『ザ・ベストテン』で南野が歌唱中に歌詞を忘れてしまったときに着用していたものを再現したもので、「よりによってなんで(歌詞を忘れたときの衣装)!」と悲鳴をあげてファンを笑わせていました。
名曲のオンパレードでファンを魅了し、「まさかNHKホールでやれるとは思っていませんでした。ここはデビュー曲〈恥ずかしすぎて〉で(NHKの歌番組の)『レッツゴーヤング』にて初めて立った場所です」と振り返り、「本当にみなさんには感謝しています」と言葉に。「またみなさんとお会いするためにも、もうちょっと歌を練習してきます(笑)練習の成果を生かせるように頑張っていきたいと思いますので今後ともよろしくお願いします」と笑顔を弾けさせました。
なお、南野陽子は、デビュー40周年を記念した3枚組アナログ・レコード『Yoko Minamino 40 th Anniversary Records』を7月23日にリリース。すべてのシングル・タイトル曲と、30代、40代、50代で発表したオリジナル曲が収められており、「楽園のDoor」、「
はいからさんが通る」、「
吐息でネット」「秋からも、そばにいて」などの数々のヒット曲のほか、20周年の新曲「最終オーダー」、25周年の新曲「桜詩集」、
萩田光雄プロデュースによる2021年の新曲「空を見上げて」と「大切な人」、日本カンボジア友好70周年のテーマ・ソング「明日への虹」、2022年8月、東京オペラシティコンサートホールで披露された「メトロ」、京都府舞鶴市のイメージ・ソング「飛揚−HIYOH−〜再会の似合うまち舞鶴〜」も加えた、歌手・南野陽子の全キャリアを凝縮した内容となっています。
©HIRO EDWARD SATO