選曲、楽器の構成、演出のすべては、カタコンブという場に最大限の敬意を払って緻密に計画。音響や環境音――水の滴る音、反響、自然な共鳴――から、音楽を引き立てる暗い照明まで、一切が細部に至るまで配慮されています。スタジオの防音室やステージ上のモニターという快適な環境から遠く離れた場所で、『Alive in the Catacombs』はバンドが単にこの挑戦に挑むだけでなく、それを真正面から受け入れる様子を捉えています。
ジョシュ・ホーミ、トロイ・ヴァン・リューウェン、マイケル・シューマン、ディーン・フェルティータ、ジョン・セオドアの5人に三重奏のストリングスが加わった編成で、打楽器には鎖や割り箸といった即興の道具を使用。『Alive in the Catacombs』は、QOTSAが必然的に最もプリミティヴな形に削ぎ落とされた作品に。電源がないため、電気ピアノにはカー・バッテリーをつなぎ、いわば「アンプラグド」ですらない状態で演奏を敢行。そして、すべての曲はオーバーダブや編集なしの完全な一発録りで、フィルターも一切かけていません。
『Queens of the Stone Age: Alive in the Catacombs』には、言葉では表現しきれない壮麗さ、静けさと壮大さが見事に同居する作品。仏のプロダクション会社ラ・ブログテークが制作、トマ・ラメスが監督を務めており、QOTSAと〈Matador Records〉によってリリースされます。