2010年のショパン国際コンクールで第1位を獲得した人気ピアニストの
ユリアンナ・アヴデーエワ(Yulianna Avdeeva)が、
ショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」(全曲)を披露するピアノ・リサイタルを6月14日(土)に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホールで開催します。
「24の前奏曲とフーガ」はショスタコーヴィチのピアノ作品の中でも壮大な規模を持ち、ロシアの古い民謡をはじめ、多彩な様式や彼ならではの表現が詰め込まれた傑作。1950年、ライプツィヒでのバッハ200年祭に赴いた際に着想されたこの作品は
J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集」同様に24のすべての調性を網羅しており、演奏時間はじつに約2時間半に及びます。2025年はショスタコーヴィチの没後50年という記念年。アヴデーエワはこの作品の新譜を発表するとともに、ドイツやスペインなど、ヨーロッパ各地で全曲演奏会を開催、YouTubeで毎週公開している動画シリーズ「#avdeevashostakovichproject」では作品解説をしており、いずれも注目されています。
アヴデーエワは今回の来日で
NHK交響楽団との共演や、ミューザ川崎シンフォニーホールでのリサイタルも予定していますが、「24の前奏曲とフーガ」を全曲披露するのは彩の国さいたま芸術劇場のみです。
©Maxim Abrossimow