グラミー賞受賞プロデューサー、レオン・マイケルズとともに制作された本作は、60〜70年代のソウルとディスコ、90年代のヒップホップやゴスペル音楽を融合した彼女独自のスタイルで完成させたもの。2016年の『Queen Alone』、2022年の『Piece of Me』に続く3作目であり、Big Crown Recordsとの一連の作品群を通じてニコル・レイが自らの音楽的アイデンティティを再構築してきた流れが示されています。祝祭的かつ勝利を示すアルバムであり、力強い歌声と作詞作曲の才能を、家族への感謝と自己への新たな愛に注ぎ込んだ作品となっています。
ニコル・レイは「このアルバムでは、より愛とセルフケアに惹かれるようになりました」と語り、「『Piece of Me』は自分が母になることを実感し、その思いが心を占めていました。今は腰を据えて本当の意味でボスでいられるんです。キャリアも、母としての役割も、結婚生活も、すべてを掌握しています。『Cover Girl』において、私はより自己認識を持ち、美しく咲いた花へと成長しました」とコメントを寄せています。
音楽活動を16歳で始めた頃からの試練や業界内での壁を経て、彼女は故郷の教会聖歌隊で歌ったときの原点の精神を取り戻しました。Big Crown Recordsからの過去2作『Queen Alone』と『Piece of Me』は、彼女が望む姿そのままのミュージシャン像を再構築する作品となり、後者では『The Late Show with Stephen Colbert』への出演や、エネルギッシュなNPR Tiny Deskコンサートでのパフォーマンスに繋がりました。『Cover Girl』では、長年のパートナーであるレオン・マイケルズとの協働を継続し、彼女の声に宿るソウルとゴスペルの力強さを現代的なR&B、ソウル、ファンクの楽曲群に融合させ、キャリアの新たな段階における喜びと復活した至福を作品に昇華しています。
[収録曲] 01. My Best Step 02. Be A Witness 03. Where Could I Be 04. Hard Times 05. Best For Us 06. Cover Girl 07. You’re Gonna Win 08. Time 09. What It Means 10. Higher 11. Calm