11月に来日公演を控える
クラウス・マケラ指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が、2025年5月に録音した『
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」』を、来日公演直前の11月7日(金)に発表します。発表に先立ち、第1部「現れたまえ、創造の主、聖霊よ」が公開されています。
このアルバムは、2025年5月にオランダ・アムステルダムのコンセルトヘボウで開催された音楽祭〈マーラー・フェスティバル〉におけるライヴを収録したもの。ここで聴ける壮大な演奏には、
パリ管弦楽団合唱団、
オランダ放送合唱団、ローレンス交響合唱団、オランダ国立児童合唱団、同少年合唱団を含む5つの合唱団と、8名の国際的ソリストが参加しました。
マケラはこのアルバムについて「マーラーの第8番を指揮することは、人生でも忘れがたい瞬間のひとつでした。あの2回の公演には、関わったすべての人に特別なエネルギーがありました。それを舞台上で確かに感じましたし、きっと客席でも感じ取られていたと思います」「マーラーがこれほど多くの楽器と声部、そして複雑な対位法を用いたのは、力強さを誇示するためではなく、必要な“色彩”をすべて表現するためでした。まさにその逆なのです。リハーサルでは音の透明度にこだわりましたが、このホールはその点で理想的です。舞台から放たれるすべての音符に、ホールが固有の色を与えてくれるのです」と語っています。
クラウス・マケラは2027年9月にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽の首席指揮者に就任します。
Photo by Eduardus Lee