2004/12/13掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
『大人は判ってくれない』と並び称される少年映画の傑作
『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』で有名な、スウェーデンを代表する映画監督、ラッセ・ハルストレムの日本未公開初期作品群が、来年の1月19日に単品DVDで発売される予定です! 今回発売される作品は今年の2月25日に
『ラッセ・ハルストレム初期作品集 DVD-BOX』(COBM-5261〜4 \19,740(税込))として発売されたボックス・セットに収録されたもので、以下の4作品となっております。(価格はすべて \3,990(税込))
・
『恋する男と彼の彼女』(A LOVER AND HIS LASS)(COBM-5301)
・
『僕は子持ち』(FATHER TO BE)(COBM-5302)
・
『気取り屋』(THE ROOSTER)(COBM-5303)
・
『幸せな僕たち』(HAPPY WE)(COBM-5304)
ラッセ・ハルストレム監督と言えば、スウェーデン映画の特徴でもある、美しい自然を称えた牧歌的世界観を損なう事なく
『ギルバート・グレイプ』『シッピング・ニュース』などで、ハリウッドでもヒットを飛ばしているのは周知の通り。なかでもニューイングランドの美しい四季の中で、不幸と不条理が混ざり合う“ラッセ節”全開の大傑作
『サイダー・ハウス・ルール』(写真は
レイチェル・ポートマンによる
オリジナル・サウンドトラック)ではアカデミー賞の最優秀監督賞にもノミネートされ、巨匠の仲間入りを果たしましたよね!
今回発売される4作品は、そのレア度から言ってすべて必見の作品といえますが、なかでもラッセ監督の記念すべきデビュー作で、ラッセ監督自身が“ラッセ・ハルストレム”を演じ、自分の恋人との日常をフィルムに収めた超パーソナルな逸品『恋する男と彼の彼女』は、監督の根底に流れるピュアな核を知るうえでも重要なファースト・ステップ。BOXセットの購入を躊躇してしまっていた方は、本作だけでも観ておく事をオススメしますよ!!
さて残すは、1999年に開催された“ラッセ・ハルストレム特集上映”でもピックアップされなかった
リチャード・ドレイファス主演、渡米第1弾の知られざる未公開作品『ワンス・アラウンド』と日本では劇場公開されず、ビデオスルーになってしまった隠れた秀作『愛に迷った時』(主演は
ジュリア・ロバーツ!!)を残すのみなんですが…。これらのDVD化にも期待の念をこめつつ、彼の最新作が早く公開される事を祈りましょう!