松本が、全曲ニュー・レコーディングによるアルバムをリリースするのは『MARIAGE〜もう若くはないから』(1991年1月21日発売)以来、30年ぶり。12月22日(水)に発売される40周年アルバムのタイトルは、『トレジャー・ヴォイス [40th Anniversary Song Book] 〜Dedicated to Kyohei Tsutsumi』。デビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」をはじめ、松本に数々の名曲を提供し2020年10月7日に亡くなった故・筒美京平が、「はっきり言って美声ではないが、実にユニークな響きのある声、ちょっと甘えっぽく、少年的でもある伊代さんの声が私は大好きです。『真夏の出来事』を唄った平山三紀の低くブツブツ切れる様な声、少年時代の郷ひろみの妙に鼻に抜ける声と共に私の好きな三大ヴォイスのひとつです」(2004年発売『松本伊代BOX』ライナーより抜粋)とメッセージを寄せていることにちなんだネーミングです。
さらに、新曲「イエスタデイ・ワンス・モア」も特別に収録。この曲は、1975年頃、ビクターのディレクターが預かった未使用のメロディで、たまたまリリースの機会を逃していたもの。松本の40周年記念曲として、このたびレコーディングされました。作詞は、同じく「センチメンタル・ジャーニー」を手がけた湯川れい子が担当。「京平先生の新曲があるなんて、夢のようです。ドキドキしながら聴かせていただいたら、やっぱりただものではないメロディです。実は『センチメンタル・ジャーニー』はドリス・デイ、『ラブ・ミー・テンダー』はエルヴィス・プレスリーの大ヒット・ナンバーでした。そこで今回も、何か歴史に残る洋楽のタイトルを考えて欲しいと言われて、頭に浮かんだのがカーペンターズの大ヒット曲『Yesterday Once More』だったのです。あのカレン・カーペンターの、一度聴いたら忘れられない癒しの声。そして伊代ちゃんの、長い年月を感じさせない甘い魅惑の声」をイメージして書いたと湯川はコメントしています。