英国のロック・バンド、
スウェード(suede)が、UKアルバム・チャートで2位を獲得した『
Autofiction』(2022年)以来となる通算10枚目のアルバム『Antidepressants』を9月5日(金)に発表します。収録曲の「Disintegrate」がオフィシャル・ビデオとあわせて公開中。また、2024年夏の英・ロンドン・アレクサンドラ・パレス公演で披露されたアルバム・タイトル曲「Antidepressants」のライヴ映像も公開されています。
スウェードのフロントマン、
ブレット・アンダーソンは、現代社会に渦巻く緊張、不安、妄想、そしてメンタルの不調……、人々がつながりを求めながらも孤立していく時代の空気感を音に反映させたという新作『Antidepressants』について、「『Autofiction』がパンクなら、これはポストパンク」「アルバム・タイトルは『Antidepressants』。これは、“壊れた人のための壊れた音楽”だ」とコメントしています。
新作は、当初、コンセプチュアルなパフォーマンス・アート作品のサウンドトラックとして制作が始まりましたが、前作『Autofiction』のツアーで得たライヴ体験があまりに強烈だったため、制作の方向性を大きく転換し、ライヴの熱量とダイナミズムをスタジオ作品へとダイレクトに落とし込みました。
プロデューサーは1992年のデビュー・シングル「The Drowners」以来バンドと付き合いのあるエド・ブラー。レコーディングは、ベルギー・ICP スタジオをはじめ、英・ロンドンのRAK、Sleeper Sounds、そしてスウェーデン・RMVと、各地の名門スタジオで行なわれました。ブレット・アンダーソンは「このバンドにいることが今も本当に刺激的だ。まだクリエイティブに挑戦し続けている」、ベースのマット・オスマンは「これはスケールの大きな、野心的なアルバム。大きな舞台を想定した作品で、さらに次の段階へと進んでいる」とコメントしています。
Photo by Dean Chalkley