ドイツ在住25年のオーボエ奏者・
渡辺克也が、7月下旬に新作アルバム
『パストラール』(KKC-4069 / オープン価格)をリリース。あわせて7月21日(木)にCD発売記念リサイタル〈渡辺克也 オーボエ・リサイタル 2016〉を東京・上野 東京文化会館で開催します。
本アルバムはドイツを本拠に活躍する渡辺の第5弾となるアルバム。今回もオーボエの魅力を存分に味わえる6篇が厳選され、至福の一時間となっています。
プーランクの洒落たオーボエ・ソナタを渡辺の美音でたっぷり楽しめるのも聴きどころです。また、オーボエ以外のレパートリーで知られる
ラヴェルの「ハバネラ形式の小品」や
ディニクの「ホラ・スタッカート」では渡辺の超絶技巧を満喫できる注目作です。
・「ウォルミズリー: ソナチネ第1番」
シューマンとメンデルスゾーンを足して2で割ったような作風です。「それでも人生は美しい、生きるに値する」をそのまま描くと、このような音楽になるでしょうか。
・「ラヴェル: ハバネラ形式の小品」
トスカニーニが演奏したボレロが速過ぎたのに立腹し、ラヴェルは客席を立ちコンサート会場を後にしたそうです。私の世代では、チェリビダッケが40分かけて演奏したボレロが、脳裏に焼き付いています。ラヴェルもチェリビダッケも、私のこの演奏には満足してくれると思います。
・「プーランク: オーボエ・ソナタ op.185」
オーボエのレパートリーに欠かすことができない、重要な作品です。独裁国家ウズベキスタン出身のピアニスト、ウルグベク・パルヴァノフが演奏する、第2楽章の中間部絶品ピアノ・ソロが聴きもの。反政府発言を繰り返ししたため、ウズベキスタンには帰れないそうです。
・「ヘッド: 3つの小品」
若々しい青春の輝きに満ちあふれた昨品。その魅力的に響くメロディーと和音は、心に残ります。
・「ディニク;ホラ・スタッカート」
かの有名なハイフェッツ版。ヴァイオリンで演奏するととても難しい一弓連続スタッカートが有名な作品ですが、オーボエで演奏すると、もっと難しいです。
・「ゴダール: レジェンド・パストラール op.138」
このCDのタイトルにもなった、大変美しい作品です。――渡辺克也