ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が6月22日（月）に行なった記者会見で、前日のオーケストラ総会においてキリル・ペトレンコ（Kirill Petrenko / 現バイエルン国立歌劇場音楽総監督）を大多数の支持のもと、次期首席指揮者および芸術監督に選出したことを発表しました。ペトレンコは、2018年に退任が予定されているサー・サイモン・ラトルの後を継ぐことになります。

　ペトレンコは、次のように語っています。
「今の心境を、言葉で表現することはできません。幸せの絶頂から畏怖の念、不安まで、すべての感情が混ざっています。私はこのオーケストラにふさわしい首席指揮者となるために、全力を尽くしたいと思います。同時に、私に課せられる責任と期待の大きさも、強く意識しています。そして、オーケストラと共に、多くの芸術的喜びの瞬間を体験したいと、心から望んでいます。それこそが、我々の日頃の鍛錬の報いであり、芸術家としての人生を満たすものだからです」
（キリル・ペトレンコ）

　ベルリン・フィルのYouTubeアカウント（www.youtube.com/user/BerlinPhil）では、6月22日の発表記者会見の模様をご覧いただけます（ドイツ語・英語）。なお、近日中に日本語の翻訳が発表される模様です。ベルリン・フィルの日本語版Facebook（www.facebook.com/BerlinPhilJapan）および、Twitter（www.twitter.com/BerlinPhilJapan）での告知に要注目です。

　ベルリン・フィルのデジタル・コンサートホール（www.digitalconcerthall.com/ja/home）には、キリル・ペトレンコの過去の演奏会映像が2本アップされています。アーティスト・インタビューも収録されているため、演奏だけでなく彼の人柄にも触れることができるでしょう。

photo ©Wilfried Hösl