「ツァラトゥストラ」は、デッカへの最初の録音となったもの。ウィーン国立歌劇場の総監督時代で、ウィーン・フィルとの蜜月時代の、最高にかっこ良かったころ。颯爽としたカラヤンの指揮が聴ける。

1959年、カラヤンが戦後初めてドイツ・グラモフォンに録音した記念すべき一枚。数種あるカラヤンのR.シュトラウス「英雄の生涯」のなかでも名盤とされる録音で、颯爽とした推進力のある演奏だ。

ドイツの名指揮者ハンス・クナッパーツブッシュが、ウィーン・フィルとともにヨハン・シュトラウスのワルツやポルカなどを録音したアルバム（1957年録音）。軽快で優美な小品が濃密で巨大な作品に様変わりし、生命感あふれる音楽として鳴り響いている。

オペラの間奏曲集を集めた1967年録音の名盤。この手の作品を振らせると、カラヤンの右に出るものはいないのではないか。小品とはいえ、ぐっと凝縮されたドラマの見事な構築、フル・オーケストラの魅力を存分に楽しませる語り口など、まさに一級品だ。

アバド40歳前後の録音。「春の祭典」は新古典主義時代の1947年版を使い、「カルタ遊び」同様、バーバリズムより明快でタイトなサウンドを創り上げている。「火の鳥」では色彩豊かな世界が広がっている。

1974年2月に集中的の録音した3曲のチャイコフスキーのうち、バレエ曲を収録。若き小沢の真骨頂が味わえる。パリ管との相性も抜群で、民族的な粘りはないが、チャイコフスキーのスコアへの明晰なアプローチが見事。

2014年にタワーレコードから限定販売で編集復刻されていたもの。オリジナル楽器によるバロック名曲集で、オリジナル楽器の魅力を十二分にたたえながら。ピノックらしい明快で現代的なセンスを聴かせている。

若きラトルの名演として話題となったアルバム。パーセルの劇音楽の旋律を使って、オーケストラの各楽器の特徴を捉えたブリテンの傑作をはじめとしたイギリス音楽集だ。ラトルの切れ味鋭い音楽が繰り広げられている。

オーストリア継承戦争の終結を祝って書かれた「王宮の花火」は、軍楽隊の大規模な吹奏楽曲だった。ここでは、そのオリジナルな編成で演奏されている。華やかで輝かしいこの曲の魅力が全開している。

組曲が三つに分けられたハレ＝ヘンデル版を使用しつつも、旧ヘンデル版の2組曲を採用している。通常の“EC”より編成は大きくしているが、ピノックの統率力と明晰な指揮によって、溌剌とした演奏を繰り広げている。

壮大なサウンドでオーディオ的な醍醐味を満喫できるホルストの組曲「惑星」。この傑作を広く世に知らしめることとなった1961年のカラヤンの名演だ。VPOとウィーン国立歌劇場cho.を完璧にコントロールして、圧倒的な世界を作り上げている。

ユージン・オーマンディ指揮によるサン＝サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」とムソルグスキー（ラヴェル編曲）の「展覧会の絵」を収録したアルバム（1962・66年録音）。黄金時代のフィラデルフィア管弦楽団の名奏者たちの技巧が冴えわたっている。

吹奏楽の名門、愛知工業大学名電高校吹奏楽部がウィーン楽友協会にて開催した演奏会を収録したアルバム。全日本吹奏楽コンクールに全国大会に過去最多の40回出場している名門校が、音楽の本場ウィーンにてその誇るべき実力を発揮する。