ジャマイカのヒット・プロデューサー、ナイニー・ザ・オブザーヴァーが手がけた楽曲をまとめたコンピレーション。マックス・ロメオやデルロイ・ウィルソン、ケン・ブースらとのタッグで、1973年から75年にかけて発表された48曲が楽しめる。

東京・浅草の仲見世喜久屋の長女として生まれ、幼いころから芸事に励んできた栄芝の舞踏小曲集。女流長唄唄方・杵屋佐登代に書き下ろされた作品から、栄芝が厳選した9曲を収録。小粋に、しっとりと歌い上げる洗練された声を味わえる。

主にセンサーを使用したパフォーマンスを行なうサウンドアーティスト＆コンセプター、河合孝治と作曲家／ピアニストの小森俊明、環境アーティストの池田一による“水奏”がコラボした作品。互いに共鳴し合いながら水曼荼羅の世界を描き出している。

作曲家・松岡宏明が、多彩な顔ぶれのメンバーを迎えて制作した全曲オリジナルのインスト集。金益研二（編曲／p）や大塚茜（fl）、Ayako（vc）らが参加したアコースティック編成で、みずみずしい感覚にあふれた楽曲の魅力が味わえる。

ポルトガル・リスボンを拠点に活動する作曲家／歌手／マルチ楽器奏者、アナ・ルア・カイアーノのワールド・デビュー作。ポルトガルの伝統音楽やミュージック・コンクレート、エレクトロをミックスさせながら、シニカルな視点で現代を表現している。

カナダはモントリオールの男女混成10人組バンド、オルケスター・クリミナルの2024年作。彼らの得意とするマイナー調のダークでパンキッシュなジューイッシュ・サウンドを軸に、民族音楽やジャズ、ツイスト、サイケロックなどをマッシュアップ。

コンゴ川南岸に位置するコンゴ民主共和国と、北岸に位置するコンゴ共和国という“二つのコンゴ”の音楽的歴史と重要アーティストにスポットを当てたコンピ盤。有名アーティストから無名アーティストまで、同地の音楽の多様性が再確認できる資料性の高い一枚。

ロシア領内シベリア・クラスノヤルスク出身の家族による民族アンサンブル、ヴェダン・コロドのアルバム。シベリアやロシア西部の伝統歌をレパートリーとし、民間伝承で欠かせないモチーフ“鳥”をテーマに、古代ロシアの民族楽器を使った演奏を披露している。

ジャズ歌手にしてトロンボーン奏者のナタリー・クレスマンとギタリスト兼シンガーのイアン・ファキーニによるデュオ作。イアンの師でもあるブラジルの至宝ギタリスト兼作曲家、ギンガの楽曲を取りあげて再構築したもので、一部ではギンガ自身も参加している。

ブラジリアン・メロウ・グルーヴのマエストロ、ルーカス・アルーダの4thアルバム。“自由”“芸術”“音楽”をテーマに、ブラジルの音楽とソウル／ファンクの要素に加え、アフリカのルーツを掘り下げたハイクオリティな一枚となっている。

2023年に逝去したエチオピアの修道女であり作曲家／ピアニストのエマフォイ・ツェゲ・マリアム・ゲブルの初のヴォーカル作品。1977〜85年に録音していた楽曲を収録。鳥のさえずりや椅子のきしむ音など録音時の身近な音も収められている。

世界中の子守唄を国・地域ごとに絞ってコンパイルするシリーズのアジア篇。中国、インド、さらにはタタールスタン共和国など、さまざまなアジア諸国で生まれた心休まるナンバーを厳選。日本からは上々颱風、吉田兄弟らも取り上げられている。

米のレーベル〈プトマヨ・ワールド・ミュージック〉のカタログからブラジルにフォーカスした楽曲を収録。マリッサの洒脱なボッサ・ノヴァやサン・パウロ出身のシンガー・ソングライター、ギ・タヴァレスによるメロウ・ポップス、伝統色の強い楽曲までを収録。

ブラジルはアラゴアス出身のシンガー・ソングライター、ブルーノ・ベルリの2ndアルバム。前作の続編的な内容で、ブラジルのフォークロア、2ステップやガレージ、ダブ、トリップホップからの影響がタペストリーのように織り交ぜられた一枚となっている。

チェロで奏でるカヴァー・アルバム・シリーズ第3弾は、親子で楽しめるキッズ・ソング編。「ジャンボリミッキー!」などのディズニー音楽から、ジブリ作品主題歌やアニメ主題歌、ニュー・ミュージックまでを収録。演奏はチェロ奏者の森下邑里杏。

ウェイラーズの音楽監督兼ギタリストにして、偉大なレゲエ・ミュージシャンとしても知られるジュニア・マーヴィンのアルバム。“ロンドンの若きジミ・ヘンドリックス”とも評された彼ならではの、高い音楽性を楽しめる。

フランスのフラメンコ歌手、パコ・エル・ロボとフラメンコ・ギタリストのサンジタナンダによるアルバム。二人によるフラメンコのアンソロジー・プロジェクトの第1弾で、カンテ（歌）のレパートリーの広さを味わえる。

ポルトガルのファディスタ、マティルデ・シドの2ndアルバム。ギターラ（ポルトガル・ギター）にベルナルド・コウト、ルイス・ゲレイロというトップ奏者を迎え、ファドの固定概念に縛られないサウンドを奏でている。

ブラジル出身のシンガー・ソングライターとパンデイロ奏者が2007年に連名で発表したアルバム。ヴィトール・ハミルのヴィオローンとマルコス・スザーノのパンデイロを軸としたアコースティック・サウンドの中、両者の個性がうまく融合されている。

オランダ生まれのブラジル人シンガー・ソングライター／ギタリストによる2024年発表のアルバム。自らのルーツであるブラジルに移住し、ウアクチからムーンズのメンバーまで、新旧ミナスの音楽家たちと制作。現代ジャズの影響も感じさせる傑作となった。

ジャズ・ピアニストのホワイト・レインがピアノジャズ・ヒップホップの名作『Urbane Fragrance』から9年ぶりに放つアルバム。よりピアノに焦点を当てた、壮大で心地よさに満ちあふれたピアノの美しさに酔いしれるインストゥルメンタル作品。

史上最年少童謡歌手デビューを果たしたスーパーキッズ、ののちゃん（村方乃々佳）の2024年4月発表のフル・アルバム。初のオリジナル曲「ドレミのかいだん」や新曲「サラサラ サラダの サラ子ちゃん」のほか、彼女が歌いたいカヴァー曲も楽しめる。

名曲をオルゴール・サウンドで奏でるコンピレーション・シリーズ。本作は2023年に惜しまれつつもこの世を去った谷村新司が作曲した「昴 -すばる-」「いい日旅立ち」「チャンピオン」などが、心癒す安らぎの音色で楽しめる。

ヴァイオリン奏者／ヴィオラ奏者／作曲家／女優など、さまざまな肩書きを持つカトリーヌ・グランドルジュの3rdアルバム。生／愛／死をテーマに、サイモン・ヒュー・ジョーンズをメイン・ヴォーカルに迎えたナンバーやインスト曲を収録。