人気アレンジャーのデオダートを起用した、イージーリスニング・ジャズの名盤。壮大でドラマティックなアレンジと、前作から引き続き参加しているクラウス・オガーマンのストリングス編曲が光る。1970年発表作。

ボサ・ノヴァの帝王が円熟期（1987年）に行なったブラジルの名花ガルとの共演ライヴ。ジョビン作の名曲がすばらしい歌声で次々と披露される。「ワン・ノート・サンバ」「デサフィナード」などを収録。

ジャズ・ピアノの巨匠、オスカー・ピーターソンがコンガなどのパーカッションを導入して、ポップス・ナンバーを軽やかに弾いた異色作。トニー・ハッチの名曲「コール・ミー」におけるリズミカルなタッチが底抜けに楽しい。

ヴィブラフォン奏者／作編曲家、ゲイリー・マクファーランドが1965年に発表した代表作。当時バークリー音楽院に留学中だった渡辺貞夫の参加も貴重。マクファーランドのラウンジ・テイスト全開のアレンジが楽しめる。

大ヒットを記録した『ジャズ・サンバ』の続編としてリリースされた1963年の録音作品。ルイス・ボンファをはじめアントニオ・カルロス・ジョビン、マリア・トレードといった豪華なゲスト陣も話題となった名盤だ。

ゲイリー・バートンやケニー・バレルといった豪華布陣の後押しを受けて大成功に終わったニューヨークでのライヴを収めた一枚。ボッサの色に染まるスタン・ゲッツとそれに応えるアストラッドの美しいヴォーカルを堪能できる。

サックスの巨人ゲッツとボサ・ノヴァの帝王ジルベルトによる歴史的名盤『ゲッツ／ジルベルト』の発表後に行なわれた、1964年のカーネギーホールでのコンサートを収録したライヴ盤。

ヴォーカリストであり、優れたピアニストでもあったタニア・マリアの20代の若々しい演奏が楽しめる1975年のアルバム。前年に移住したパリでのトリオ録音であり、洒落たボッサを堪能できる内容となっている。

アメリカ進出の際“タンバ・トリオ”から“タンバ4”に改名した、ボサ・ノヴァ史上最高のコンボによるアメリカでの第2弾アルバム。CTIのレーベル・カラーを取り入れた、洗練されたアレンジのボサ・ノヴァを聴かせてくれる。

“ボサ・ノヴァ史上最高のコンボ”と呼ばれるタンバ4のアメリカ・デビューとなった代表作。名匠クリード・テイラーのプロデュースのもと、当時流行し始めたフュージョン・サウンドを取り入れ、クロスオーヴァー的な作品に仕上げた名盤だ。

わが国で人気の高いゴイコヴィッチによる充実の2017年録音。ビ・バップやハード・バップ系のジャズを堂々たるプレイでストレートに綴ってみせる。これぞ王道をいくジャズのだいご味であると同時に、ゴイコヴィッチが培ってきたキャリアのすごさが堪能できる。

ケイコ・リー・グループ、岡田勉カルテットのメンバー、野力奏一がリーダーを務めるNORIKIのアルバム。ゲストにロベン・フォード、P・D・コスタ、渡辺貞夫らが参加している。

キーボード・プレイヤーにしてアレンジャーである野力奏一がリーダーを務めるフュージョン・バンドの1stアルバム。「YOU NEED ME」「COZY'S MELODY」などを収録している。

ケイコ・リー・グループ、岡田勉カルテットのメンバーとして知られるNORIKIの初となるセレクション・アルバム。「YOU CAN MAKE IT」「COZY'S MELODY」など夏をイメージさせる楽曲を収録している。

ブラジルが生んだ名ギタリストによる1963年のアルバム。耳に残るメロディと小気味の良いフレージング、奇をてらわずとも自然と滲み出る個性。これぞバーデン・パウエルというエヴァーグリーンな魅力が詰まった一作。

J.S.バッハの「G線上のアリア」やショパンの「ノクターン」といったクラシックの有名曲を取り上げた異色作。彼のオリジナル曲ももちろん収録。ギタリストとしても面目躍如の一枚。

ボサ・ノヴァ・アルバムの最高作との呼び声の高いマルコス・ヴァーリの代表作。「サマー・サンバ」をはじめ、ボサ・ノヴァの真髄がたっぷりと堪能できる。元妻アナマリアの歌も収録。

ジャズ・ヴァイブの名手による1964年のインパルス盤。前半はトミー・フラナガンのピアノを交える一方、後半はギターをフィーチャーしてボッサに取り組むという面白い構成。バグスらしいブルージィなアプローチも印象的。

ボサ・ノヴァの名曲「黒いオルフェ」の作者として知られる名ギタリスト、ルイス・ボンファの1966年作。名匠ハル・ムーニー編曲によるオーケストラをバックに従え、くつろぎのサウンドを聴かせる。

「カーニバルの朝（映画『黒いオルフェ』より）」の作曲者としても有名なギタリスト、ルイス・ボンファのアルバム。柔らかく少し寂びのきいたヴォーカルと超絶技巧のギター・テクニックが存分に味わえる一枚。

このうえなくトロピカルなテイストを醸し出すワルター・ワンダレイのインスト・ボッサ作品。初めてのアメリカでのレコーディングで、中でも大ヒットとなった「サマー・サンバ」が彼をトップ・オルガン奏者へと押し上げた。

「サマー・サンバ」で世界的な成功をおさめたワンダレイのアメリカ進出第2弾、1967年録音アルバム。オルガンとピアノを使い分けスウィンギーでゴキゲンなサウンドを聴かせてくれる。

ボサ・ノヴァ・オルガンの第一人者、ワルター・ワンダレイのアメリカ進出第3弾。ボサ・オルガン、ギターの名奏者マルコス・ヴァーリを迎え、「バトゥカーダ」をはじめとするヴァーリのカヴァーなどを、力みなく麗らかに仕上げている。

ボサ・ノヴァ・オルガンの第一人者、ワルター・ワンダレイの1968年録音のA&M第1弾作。ボサ・ノヴァの名曲から当時のブラジル新世代の作品、バカラック・ナンバーまでヴァラエティ豊かな選曲が魅力。ヴォーカルでミルトン・ナシメントが参加。

ボサ・ノヴァ・オルガンの第一人者、ワルター・ワンダレイの1969年録音のA&M第2弾作。デオダートもアレンジに参加し、エレクトリック・ハープシコードの音色も新鮮に響く意欲作に仕上がった。