マイルス・デイヴィスらとも共演した欧州の名トランペッターが94年にエンヤに吹き込んだリーダー作。二人のサックス奏者が加わっているほか、ケニー・バロンらからなるリズム・セクションも一線級のプレイをみせる。

南アフリカ出身のアブドゥーラ・イブラヒム（ダラー・ブランド）のアルバム。彼の絶頂期である1976年の録音で、セシル・マクビーとロイ・ブルックスというリズム・セクションとともに情熱的なプレイを繰り広げている。

ベイカーが1985年にデンマーク・コペンハーゲンのカフェ・モンマルトルで行なったライヴ。ギターの名手ダグ・レイニーを含むコンボでの演奏で、「バット・ノット・フォー・ミー」をはじめとする有名曲をいずれも10分を超える長尺で披露している。

レジェンド・トランペッターが、1987年にドイツのNDRビッグバンドと共演した作品。チェット・ベイカー自身のプレイはもちろんのこと、ドラムのアレックス・リールをはじめバンドの面々のプレイもそれぞれに見どころのあるコンサート。

ジャズ・トランペットのレジェンドの一人、チェット・ベイカーが急逝する直前に行なった独・ハノーヴァーでのライヴ。欧州でも屈指のNDRビッグバンドを伴い、十八番ともいえる「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などを披露している。

チェット・ベイカーが、1985年に出演した西ドイツのジャズ・フェスティヴァルにおける実況録音。ギターとベースのみを伴ったドラムレス・トリオでの演奏で、熱狂的というよりはシンプルな編成による思索的なプレイが堪能できる。

82年にエンヤ・レーベルに吹き込まれた、チェット・ベイカー後期のアルバム。感動的なホレス・シルヴァーの名曲「ピース」をはじめ、浮遊感に満ちたヴィブラフォン・サウンドに天使の歌声のようなトランペットが溶け込んだ人気盤だ。

ジャズ界のジェームス・ディーンことチェット・ベイカーが、亡くなる前月の1988年4月にドイツで行ったライヴの第1集。滋味あふれる「オール・ブルース」にはじまり、堂々たるプレイが聴かれるステージでアンサンブルのレベルも高い。

テナー・サックス奏者、チャーリー・ラウズが81年に旧友ベニー・ベイリーらとレコーディングしたアルバム。往年のハード・バップ・サウンドが炸裂する、スケールの大きな一枚だ。

スピーディなパッセージを軽々弾ききる盲目のピアニスト、テテ・モントリューが70年代初頭にエンヤに遺した貴重なピアノ・ソロ作。「ジャンゴ」をはじめとする名曲の良さを壊すことなく力強いタッチで個性を刻んでいる。

マリンバとヴァイブラフォンの名手、デヴィッド・フリードマンによるエンヤ盤。ハーヴィー・シュワルツとダニエル・ユメールによる軽快なリズムにのり、フリードマンのマレット捌きが冴えわたる。ソプラノ・サックスもよいアクセントになっている。

49年の生涯で数枚しかリーダー作を出していないトニー・リーダスがエンヤに遺したアルバム。スティーヴ・ネルソンやデイヴ・ホランドを擁し、21世紀のジャズ・シーンにも通じるアブストラクトで浮遊感たっぷりなサウンド。

玄人好みのジャズ・ピアニストが、ジョージ・ムラーツとエルヴィン・ジョーンズとのトリオで1978年に録音したエンヤ盤。チャーリー・パーカーの代表曲であるタイトル曲のほか、冒頭の思索的な「メイビー・セプテンバー」など良曲が並ぶ。

82年にドイツのエンヤ・レーベルに録音された、トミー・フラナガンのセロニアス・モンク集。リズム隊にジョージ・ムラーツとアート・テイラーを従え、“トミフラ”ならではの優雅で繊細なタッチを全開させた名盤といえる。

トミー・フラナガンが、旧知の仲でもあったサド・ジョーンズのペンによる曲をプレイした作品。サドは参加していないが、ルイス・ナッシュの闊達なドラムが全体のスウィング感を支える品質保証付きの一枚だ。

ジャズ・ピアニストのハル・ギャルパーが、ヒノテルをフロントに据えたカルテットで録音したエンヤ盤。腐っても鯛の天才トニー・ウィリアムスと先鋭的なプレイで知られるセシル・マクビーを迎えたリズム・セクションは強力そのもの。

ドイツが生んだジャズ・オルガン奏者が、92年にエンヤに遺したリーダー作。ボブ・バーグのサックスやミッチ・ワトキンスのギターなど、フュージョンライクな演奏が特徴で、パワフルなデニス・チェンバースのドラミングもひと役買っている。

女性ジャズ・オルガン奏者として知られるバーバラ・ディナーリンがエンヤに遺した諸作のひとつ。レイ・アンダーソンのユニークなトロンボーン・サウンドがギターやオルガンと織り成す音のコントラストは他ではなかなか味わえない。

欧州の人気トランペッターによるエンヤ盤だが、録音はニューヨーク。マイケル・ブレッカーやトミー・フラナガンといった一流どころが集ったハイレベルなセッションで、ウェイン・ショーター作の冒頭曲からクールネスが横溢する。

スイスが生んだ名トランペッターが、81年にエンヤに吹き込んだリーダー作。ここでのアンブロゼッティはフィル・ウッズとの2管フロントを形成しており、和気あいあいとした雰囲気が手に取るようにわかるセッションが収められている。

豪放なテナーを聴かせるベニー・ウォレスが、セロニアス・モンクの名曲に取り組んだ81年のエンヤ盤。気心の知れたエディ・ゴメスやダニー・リッチモンドらとのコンボであり、ピアノレスというところにある種の気概を感じさせる。

ベニー・ウォレスが自身のレギュラー・トリオにチック・コリアを迎えて録音した80年代の作品。二人のオリジナル曲のほか、サックスとピアノがインティメットな会話をしているような「マイ・ワンド・オンリー・ラヴ」を聴くことができる。

ペッパー・アダムスがウォルター・ノリスのピアノ・トリオをバックにバリトンのワンホーンで躍動する1975年のライヴ。冒頭のタイトル曲はブルースで、非常にリラクシンな雰囲気の中で随所にクリエイティブなブロウを披露している。

ハービー・ハンコックのグループで活躍した二人のリズム隊がリーダーとなった91年のセッション。ケニー・ギャレットという押しも押されぬ実力派を加え、高い次元でジャズとファンクを交配することに成功している。

エンヤを彩ったピアニストがスティーヴ・レイシーとマンフレッド・ショーフをフロントに据えたコンボで録音したスケールの大きな一枚。元々10分を超える3つの壮大な曲のみで構成されていたが、リイシュー時に3曲が追加された。