漫画『BLUE GIANT』のファンにもおなじみのマルチ奏者、ジュリアス・ロドリゲスによる2ndアルバム。ティム・アンダーソンとの共同制作で、タイトルが示すとおり普遍的で永く愛される音楽を追求している。

新世代テナーマン、ジョー・ヘンダーソンの初リーダー作にして最高傑作。ケニー・ドーハムとのコンビによって生まれた哀愁のボッサ・ナンバー「ブルー・ボッサ」は、今なおジャズ・スタンダードとして多くのファンに愛されている。

ジャケットのデザインが印象的なソニー・クラークの、というよりブルーノートの傑作。タイトル曲の耳に残るテーマ・メロディは正にジャズのテーマそのもの。ジャッキー・マクリーンら共演陣も劣らず素晴らしい。

「サキソフォン・コロッサス」に並ぶソニー・ロリンズの代表作の完全版。彼が得意とするワンホーンのトリオというシンプルな編成で縦横無尽にブロウした1957年のライヴ。ブルーノート全体でも屈指の名盤のひとつ。

終生のテーマ・ソングとなった代表曲「チーズ・ケイク」を収めたデクスター・ゴードンの人気盤。ソニー・クラーク・トリオの好サポートを得て、全編にわたって卓越したソロを聴かせてくれる。

ジャズはもちろん、アコースティック・ミュージック史上でも屈指の美を備えたといえる永遠の名盤。オリジナル曲「処女航海」「ドルフィン・ダンス」がハービーの天才を物語る。マイルス・グループで培われた最強クインテットによる、1965年の録音。

ブルーノートの人気サックス奏者による1960年の代表作。サイドメンとしての活躍も多いモブレーだが、ウィントン・ケリーのピアノ・トリオを従えたワン・ホーンでの本作は、彼の魅力が存分に発揮された名盤だ。

ビバップ・ピアノのパイオニアがブルーノートに遺した不朽の名盤。ファッツ・ナヴァロらとの快演が聴かれる1949年のセッションとマックス・ローチらとのトリオで録音された「ウン・ポコ・ロコ」を含む1951年のセッションで構成されている。

ジャズ・メッセンジャーズを離れたホレス・シルヴァーが、自身のクインテットで録音した1956年のブルーノート盤。人気曲「セニョール・ブルース」をはじめ、シルヴァーならではのオリジナル曲が多数収められている。

全ジャズ・ベース弾きの教科書ともいうべきポール・チェンバースの代表作。マイルス・デイヴィスらから絶大な信頼を寄せられたレジェンド・プレイヤーが、アルコ弾きを含む剛健なプレイでコンボを牽引する。

帝王マイルス・デイヴィスがブルーノートに遺した貴重なリーダー作のひとつ。とりわけ彼がドラッグ禍を脱したことを裏付ける好演として「ザ・リープ」や「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド」がハイライトとされる。

70年代から80年代にかけて圧倒的存在感を誇った中本マリ。本作は1975年に録音されたTBMからの第3作にあたるもので、後の国内ジャズ・シーンを牽引する渡辺香津美と鈴木勲を迎えて制作されている。

10代でのプロデビューから長きにわたりジャズのみならずポップス界にも多大な貢献を残した土岐による最初のTBM盤。曲によってソプラノやアルトを使い分けつつ、プレイヤーとコンポーザーの両面で高いポテンシャルをみせる。