ピアノの藤田ゆかりとギターの岡田アツシによる“DUO Al dente”の2ndアルバム。おなじみのクリスマス・ソングをデュオならではの独自のアレンジで披露。戦争の絶えない時代にあって平和を希求するジョン・レノンの名曲もとりあげられている。

ピアニストの金子彰宏が、小西佑果らとのトリオで制作した初のスタジオ録音盤。既にライヴ作はリリースしているものの、全曲が金子自身のペンによる本作はデビュー作のようでありベスト盤的な趣きもある。

シーンのトップをひた走る石若駿が、市野元彦とカノア・メンデンホールを迎えて録音した硬派なアルバム。スタジオでの決め事を最小限に押さえ、彼らの内側から湧き出るものをぶつけ合った創造の極致のような一枚。

名実ともに国内屈指の存在となっているドラマーの石若駿が高橋佑成らとのピアノ・トリオで行なったライヴ。六本木のジャズ・クラブで録音されたもので、会場の温かな雰囲気と密度の濃い演奏を堪能できる。

王道的なバピッシュなプレイが持ち味のピアニスト、太田寛二が東北のプレイヤーらと録音したアルバム。クリスマスをテーマに「ホワイト・クリスマス」をはじめとする名曲をとりあげたほか、ホレス・シルヴァーの人気曲もチョイス。

映画／テレビ音楽に加えてノイズや即興も得意とする音楽家、大友良英が率いるビッグバンドが放つ、48分にわたる組曲を収めたアルバム。即興パートでは、この作品が生まれるきっかけを作った佐渡裕がゲスト指揮者で参加している。

ジャズ・ピアニスト板橋文夫の押しも押されぬ代表曲である「渡良瀬」。本作は神奈川県フィルハーモニー管弦楽団と金子友紀をフィーチャーして録音された交響詩としての同曲を40分を超える完全版で収録したもの。

ラリー・コリエルの70年代後半の3作品を2CDにコンパイル。1枚目にはザ・イレヴンス・ハウスのサード作を収録。2枚目にはスティーヴ・カーンとのデュオ作に加えてモントルー・ジャズ祭出演時のライヴ音源などを収めている。

ファンキーさとメロディアスさをモットーとするピアニストの羽仁知治によるアルバム。「人生の朝」をテーマに制作されたもので、朝の光に包まれるような明るく前向きな心境を後押しする生命力に満ちた内容。

クロマチックハーモニカ奏者のKaoruによる2025年発表作。ピアニストの杉山泰によるオリジナル曲からクラシックまで幅広い楽曲をとりあげ、楽器の持つポテンシャルをフルに発揮。ソツのないギターのサポートも秀逸だ。

即興音楽に並々ならぬ情熱を持つ佐藤允彦がクラシック、ジャズの垣根を超える真の音楽家、高橋悠治と二人で行った2020年の稀有なセッション。まさに宇宙の拡がりのような可能性を秘めたインプロヴィゼーションの交換だ。

UKはウェールズ出身のハープ奏者、アマンダ・ホワイティングの2024年発表のアルバムと2025年発表のEPをまとめた一枚。アリス・コルトレーンやドロシー・アシュビーに通じる、神秘的で躍動的なスピリチュアル・ジャズに仕上げた。

“.es”のメンバーとしても活躍するピアニストのsara、“音響の鬼才”とも評される宇都宮泰とのコラボ・シリーズの第11弾。saraのソロ・ライヴを収録したもので、アート作品に囲まれた空間で、宇宙の源と共振するするような演奏を披露している。

.esのsaraとドラマー／パーカッショニストのロジャー・ターナーによるライヴ・アルバム。高嶋英男の個展と連動して2025年1月に大阪・ギャラリーノマルで行なわれた公演で、初対面の両者がデュオ形式で即興演奏を繰り広げている。

国内屈指のジャズ・ギタリスト、岡安芳明の2025年録音作。2年前に惜しくもこの世を去ったピアニストの野本秀一に捧げたアルバムで、安保徹や地元で活動をともにしていたメンバーによる心温まる演奏が収められている。

国内フュージョン・シーンで確固たる地位を築いている岡沢章のバンドが、2025年に新宿ピットインで録音した一作。岡沢とドラムの渡嘉敷祐一が駆動するグルーヴとサックスやギターとの絡みは円熟の極み。

ジャズ・フルートの可能性を追求するERiSAこと小川恵理紗の2025年発表作。クラシカルなものからブラジリアンなサウンドまでを取り入れ、一部ではヴォーカリストもフィーチャーするなどして様々なジャンルのリスナーを魅了する。

個性派ギタリストの平井庸一のグループとベテラン・サックス奏者の林栄一らとのコラボレーション。かたやメタル、かたやミニマル/アンビエントという音楽性の振れ幅を強みに、構築美と即興性の両立を図っている。

サブこと豊住芳三郎が、バリに縁のあるメンバーと録音した作品。山口県防府市でライヴ録音したものと広島県呉市でスタジオ録音したものが収録されており、多様な即興音楽の詰め合わせといった印象の2枚組。