結成して間もないパット・メセニー・グループが怒涛の勢いでこなした1978年当時のライヴから、9月のニューヨーク公演を収録。「フェイズ・ダンス」を筆頭に、彼らならではのサウンドを実況録音ならではに臨場感で楽しめる。

パット・メセニーが2003年夏にドイツで行なわれたジャズ祭に出演した際の音源を収めた2枚組。北欧のジャズ・ギターの雄、ウルフ・ワケーニウスとの共演のほか、数年後に病に倒れるマイケル・ブレッカーのプレイも聴ける。

音響作家でもあるスティールパン奏者、町田良夫のソロ・アルバム。スティールパンのほか、ドラム、ベース、ピアノ、エレクトロニクスなどすべての楽器を一人で演奏＆多重録音。ECM作品を感じさせる耽美さを持った幻想的なジャズ・アンビエント作品だ。

コーネル・デュプリーやマリオン・ブラウンといったメンバーを迎えて制作されたファンキーな一作。アッティカ刑務所で起きた暴動をテーマにした「アッティカ・ブルース」をはじめ、レアグルーヴの定番も楽しめる。

シカゴでの活動を理由にマイルス・デイヴィスの誘いを断ったアーマッド・ジャマル。本作は地元クラブでのライヴの模様を収録した1958年録音作品だ。レギュラー・トリオによる温かでリラックスした演奏が心地良い。

ジャズ以外のファンも多く持つウェス・モンゴメリーの1967年のヒット作。ビートルズのカヴァー曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」やスタンダードを中心にしたポップな作品で、ドン・セベスキーの絶妙なアレンジが光る。フュージョン黎明期の傑作だ。

ミンガス・グループでのツアーの後、単身欧州に渡りオランダのミュージシャンらと共演した鬼才の最晩年録音作。アルト・サックス、バス・クラリネット、フルートを縦横に操るアグレッシヴな一枚。

バラードの名手マクレエによるバラード・アルバム。若き日の1950年代デッカ録音作の中でも、人気の高い作品だ。ピアノ・トリオとストリングス・オーケストラをバックに、切々とスタンダードを歌いあげている。

マイルス・デイヴィス・グループで活躍する重量級アルト奏者、アダレイの1959年録音作品。マイルス抜きのマイルス・グループのメンバーで吹き込まれており、コルトレーンとのバトルが聴きどころだ。

キャノンボール・アダレイの代表作のひとつに数えられる1966年のレコーディング。タイトル曲が特に人気で、それを提供したジョー・ザビヌルのキーボードさばきにも注目。文句なしに上手いサックス・プレイを堪能できる。

ローランド・カークを配したビッグバンド時代のアルバムなどからセレクトされた作品集。カフェ・ブームなどで再評価されるボッサ・ナンバーや、ジャズ作品のリメイクはクラブ・シーンの定番。

ダンサブルな楽曲を多数収録したクインシー・ジョーンズの81年のヒット作。参加ミュージシャンは非常に豪華だが、それに頼りすぎず、あくまで楽曲ありきのアレンジで完成度の高いポップを作り上げるあたりが敏腕たるゆえんだ。

早逝の天才、クリフォード・ブラウンがマックス・ローチとの双頭コンボで遺した1955年の名盤。ハイ・テンポで疾走する冒頭の「チェロキー」をはじめ、歴史に残るトランペッターによる生き生きとしたプレイが収められている。

クルセイダーズとくれば一にも二にも1979年の本作を挙げる人が多いと思われる、彼らの転機となった一枚。インストへのこだわりを捨てランディ・クロフォードのヴォーカルをフィーチャーしたタイトル曲は大ヒットを記録した。

ビル・ウィザースのヴォーカルをフィーチャーした名曲「ソウル・シャドウズ」で幕を開ける80年の人気アルバム。自然に体が動くようなダンサブルな楽曲からサックスを主役にしたメロウなナンバーまでを収録。

サラとクリフォードという天才の共演であり、ジャズ・ヴォーカル作品の定番中の定番。美しいヴィブラートのかかったヴォーカルを堪能できるほか、伴奏陣のソロもふんだんに盛り込まれた聴きごたえある作品。

ジャズ界では珍しいバリトン・サックスの名手、ジェリー・マリガンの代表作。アート・ファーマーやジム・ホールといった静謐なサウンドを得意とするプレイヤーらと多彩な楽曲を聴かせる。